新着情報 季節の花々TOPICS

コブシ&シデコブシ

2024.04.24
コブシ

御岳百草丸に使われるホオノキ(生薬名:コウボク)と同じモクレン科に属しており、大きさこそ違うものの、花の姿はよく似ている。
 
春先に、香気のある白色で6枚花弁(花びら)の花を枝先に咲かせ、地域によっては農作業の始まりを知らせる木とされている🧑‍🌾
 
コブシの名は、つぼみの形が拳に似ていることに因んでいる。✊
漢名の辛夷(しんい)は、本来は中国原産の「モクレン」を指すため誤用であるが、日本ではコブシとタムシバ(ニオイコブシ)に置き換えて呼んでいる💡
 
どちらも、「蓄膿症」に用いられる【辛夷清肺湯】や【葛根湯加川芎辛夷】などの漢方薬の要薬となっている💊
 
同時期に咲くハクモクレン(白色のモクレン)と似ているが、それよりも小さく軽やかであり、花弁も展開しきることから容易に見分けが付く。
シデコブシ 別名:ヒメコブシ🌸
 
白や淡紅色を帯び、花被片(花弁と萼片の区別がつかないもの)を12~18枚付けるものを「シデコブシ」という。
その細長く垂れる花被片を、玉ぐし・しめ縄に垂らす紙垂(しで)に見立てて名前が付いており、分布は本州中部の一部に限られている。