新着情報 胃腸の悩みTOPICS

胸やけとは? 逆流性食道炎との関係

2024.04.05
胸やけと逆流性食道炎について📚

胸やけとは、みぞおちから胸部にかけて焼けるように痛くなる症状を指します。一般的に、胃酸が食道に逆流する「胃食道逆流症」によって起こることが知られています💡
 
これは、胸やけ症状に加えて、食道粘膜の状態により分けられており、ただれや潰瘍などの炎症が見られる「逆流性食道炎」、炎症の見られない「非びらん性逆流症」に分類されます。
 
通常、胃と食道を繋ぐ部分(噴門)の筋肉(下部食道括約筋、横隔膜脚)がしっかりと閉じていることで胃酸の逆流を防いでくれています。

 【原因】🧐
しかし、生活習慣、加齢による筋力の衰え、食道裂孔ヘルニアと呼ばれる疾患などで、
①胃と食道を繋ぐ部分(噴門)の筋肉(下部食道括約筋)が緩みやすくなると逆流を引き起こしやすくなります。

また、胃を圧迫するような姿勢、ベルトによる締め付け、肥満、妊娠、便秘などによる②「腹圧の上昇」、

ヘリコバクター・ピロリ菌に感染せず、萎縮性胃炎を発症していない人が増えたこと、食生活の欧米化(高脂肪食)に伴う③「胃酸分泌能の増加」、

さらに、ストレス増加や睡眠時間短縮による中枢性の④「食道知覚過敏症」なども逆流症状の原因とされています。
 
【対策】💊
そのため、胃腸薬の服用も効果的ですが、以上の生活習慣の改善も重要になってきます。

食生活においては食べ過ぎ・飲み過ぎはもちろん、高脂肪食(揚げ物、肉、チョコレートなど)、炭酸飲料、柑橘類、香辛料、アルコール、コーヒーなどは胃酸の逆流を起こしやすいと言われているため、摂り過ぎには注意が必要です。そして、就寝3時間前には食事を済ませておくことも大切とされています。

また、タバコは胃と食道を繋ぐ部分の筋肉(下部食道括約筋)を緩めて逆流を誘発させることが知られているため、禁煙することが有効であり、その他には、肥満者に対する減量、就寝時には高めの枕を使うこと、左側を下にして寝ることでも効果が期待できます。
 
胃食道逆流症以外にも胸やけを起こす病気もみられますので、症状が長く続く場合にはかかりつけの医師にご相談ください👨‍⚕️