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春の七草 ハコベラ? ハコベ?

2024.03.29
草花を調べていると、二十四節気・五節句などの雑節との結びつきが強いものが多く、旧暦での生活は自然との暮らしがより身近であったことが伺える🌱

人日の節句(1月7日)に、1年の無病息災を願って食べられる「七草がゆ」(春の七草)が知られているが、現在では、フリーズドライで売られているものを目にする機会も少なくない🤔

そんな春の七草のひとつに数えられる「繁縷(はこべら)」は、単にハコベと呼ぶ植物である。ハコベの名の付く植物は幾つかあるが、その中でも茎が紫褐色を帯びた「コハコベ」と緑色をした「ミドリハコベ」を総称してハコベと呼んでいる💡

畑や道端など、いたるところに普通に生える植物ではあるが、花の径が数ミリ程度と小さいため、寒く、また日の陰った日では開かず、目を凝らさないと気づかない。
5枚の花弁(花びら)は深く切り込み、10枚のように見えるのが特徴的である。
ミドリハコベは在来種であり、コハコベは明治以降に帰化したという指摘もあるようだが定かではない。

山菜としては、おひたし、胡麻和え、味噌汁の具などに利用する。
また、民間薬として、利尿、催乳、歯槽膿漏、歯磨きなどに使うほか、健胃、整腸、便秘にも用いられる。医食同源と呼ぶにふさわしい植物かもしれない👨‍⚕️