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フキノトウ 山菜採取の注意事項

2024.03.05
こんにちはと、
春の窓から顔を覗かせるフキの花💐
 
伸ばした花茎の先に頭状花を咲かせます。
こちらは雌花。

雌花は白色、雄花は黄色で簡単に見分けがつきます。
雌花に多数見られる糸状のものは雌しべであり、雄花が黄色を帯びているのは花粉を有するためと言われています💡
この薹(とう)という花茎が、いわゆるフキノトウと呼ばれるもので、食用や薬用とされています。
 
雄花は花が終わるとすぐに枯れてしまいますが、雌花は受粉後、この状態からさらに生長すると、高さ40~70cmほどの高さとなります。
そして、タンポポのような綿毛を付けて種子を飛ばします。
 
また、煮物等に用いられるフキの葉(煮物は葉柄を用いる)は、この花が枯れた後に生長します。したがって、フキの花が終わりの頃、葉は時期をずらして伸びてくるというわけです🧐
 
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自然の恵みをいただく際には、それぞれの植物の生態や生存戦略を理解しなくてはいけません⚠️
 
これを採り尽くした場合には、この植物の今後はどうなるのか?
来年は生えてくるのだろうか?どこで光合成を行っているのだろうか?など。🤔

したがって、間引くことは当然のことであり、採り尽くしてはいけません。
栄養不足で植物自体を瘦せさせたり、枯らせる原因にもなります。
 
例えば、ワサビを見つけたらといって、根っこごと掘り返せば当たり前ですが消失します😇
今まで民間薬として使われてきた植物の中にも、根を利用するものの多くは自生していたものが急激に減少し、絶滅危惧にさえ指定されるものもあります。
また、葉を採り尽くせば光合成ができなくなることも考えられます。
 
そのため、沢山あるから大丈夫と安易に決めつけることなく、半分以上は残したり、間引いたり、節度を持って接していくことが何よりも重要です。