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フクジュソウ 春の知らせ

2024.02.14
【スプリング・エフェメラル】
直訳すると、「春のはかないもの」「春の短い命」という意味です。
春の間に光合成を行うことで地下の栄養貯蔵器官などに栄養を蓄え、夏になれば跡形もなく消え去る。根茎や球根といった姿で越冬します。

フクジュソウ(福寿草)もこの種の植物にあたるようです。

葉を落とす広葉樹林に適応した植物で、春先のまだ葉の出ていない時期に日差しが十分に得られることから、こういった光合成しやすい明るい場所で花を咲かせます。
虫を媒介として受粉行い、早春のそれほど数の多くない虫たちを誘引するために目立つ花を咲かせることが多いようです。

さらに向日性(太陽の方へ向く)のフクジュソウにおいては、花びらを使って光を中心に集め、その熱で虫をおびき寄せており、昼間でも日が遮られると花がしぼむのは、花の中心の温度を下げないようにしているためと考えられます。